お知らせ

2021/04/22

結果を受け取らない

結果を抱え込まない

「どうすればいい結果が出るだろう」

「あの時ああやってしまったけど、良かったのかな」

 

普段日常の中で、わたしたちは何度もこんなふうに思考を巡らせますよね。

よい結果を渇望したり、すでにしてしまった自分の言動を後悔したり…私もよく陥る思考パターンです。

 

 

ヨガスートラは、

行動と結果、さらにはその後に残るものにとらわれないことの重要性を説いています。

 結果にこだわると、ある行動の結果が快を生むめば、またそれを繰り返したいと思ったり、逆に負の結果がでれば、その後はそれを避けようとしたりと、何れにせよ執着が生まれる、という教えです。

執着というのは、ヨガ哲学上とても問題となるもので、ヨガで高みを目指すには、執着を断ち切ることとプラクティスの実践が必要とされています。

実際に行動する前にいい結果を残そうとあれこれ悩むと、次第に行動そのものがないがしろになりやすいもの。そうすると大抵、精神的にストレスを感じたりネガティブな方向に気持ちが引っ張られてしまいます。

そうではなくて、その一瞬一瞬でベストだと思う行動をとる。

その時の自分自身がベストだと思うこと以上のベストは尽くせないないのです。

行動には何らかの結果はつきものですが、それはそれとして、受け流す。決して結果を否定するとか、ないがしろにすることとは違います。結果から学ぶことは学び、だけど重きを起きすぎず、ただ過ぎ去らせていく。

それが大切だと私は理解しています。

 

小さい頃から結果を出すことを求められる現代社会で生きてきた私たちには、これがかなり難しい。だけど、意識的にトライしてみると、ストレスが減ることに気づいていただけるかもしれません(^^)

 

 

"もしも改めることができるなら、憂うべきことなど一体何があるか。

改めることができないなら、憂うことは一体何の役に立つのか。"

                  -------ダライ・ラマ法王14世