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2021/10/11
入院 つれづれ日記 その9
"ヨガの世界に踏み入るというのは、こうゆうことか!"
夕方、シャワーを浴びている最中に、突然強く心に湧き上がり、同時に強く腑に落ちた感覚が充満した。
全ては繋がっている。
全て導かれている。
幼い頃の苦しい体験が、記憶として今も私の中に大きく居座っているということ。
今、私の人生が、ヨガと関わりを持ったということ。
そしてそれが私にとってはとても重要なものと直感し、他者へ伝えていきたいという想いが芽生えたということ。
けれど同時に、疑念や自分自身に対する自信のなさから、いろんな迷いがあったこと。
そして、今回の病気は、私に、自分自身と向き合えと言っている。
ここまで肉体の不調をきたす状態にならないと、きっと疑い深い私の心は動かなかったのだと思う。
ここまで、ヨガが導いてくれたのだ。
今この病気を経験し、今後もともに歩んでいくことで、私自身に真実を教えようとしてくれているのだ。
私はあるがままの本当の自分自身を取り戻したい。
今、その過程にいる。
全ては繋がっている。
全て導かれている。
だから私は大丈夫だ。
2021/10/06
入院 つれづれ日記 その8
午後になって、窓の外の久々の曇天に気づく。この空に少し救われる。癒やされる。北向きだけど、大きな窓から、森と空がいっぱい広がっていることが嬉しい。
ここ数日の倦怠感に続き、今日はお腹の張りがずっと続いている。起き上がっていることすら、つらい。
こうゆうときは思考は放棄する。その代わり、感覚や感情を、ありのまま感じてみることをする。
気怠さ、頭や体全体の膨張感、熱のこもり、エネルギーがうっ滞しているような感覚。
今は、この身体をゆっくりいたわり慈しんであげるとき。
目を閉じて、ゆっくりと呼吸をする。呼吸とともにエネルギーの流れを感じる。
両腕をクロスして、自分自身をそっと、しっかりと、抱く。
ヨガに出会って、初めて同じことをしたときの感覚を今でもはっきりと覚えている。
自分が、訳のわからない他者を抱いている感じ。もしくは、自分じゃない誰かが、ぎこちなく固まる自分を抱いている感じ。
それが今は、自分の両腕で自分自身を抱いているという感覚がちゃんとある。
自分への愛の深まりを感じている。
2021/10/02
入院 つれづれ日記 その7
早朝、病室のカーテンを開けると、眩しい朝日。台風一過。
朝の雰囲気に包まれながら、今朝も朝のプラクティスを始める。
なぜか、今日は心に焦りの色が湧く。
どうしてだろう、こんなに清々しい日なのに。
じっと、身体の声に耳を澄まし、心と向き合う。
私の身体は、今、倦怠感に包まれている。
ああ、そうか。
この空と、私の心身に、ギャップがあるのだ。
この陰りのない空を見て、それに追いつけと言われているようで、私の心身は追い込まれてしまったのだ。
今朝の空は、私には強すぎた。
だいじょうぶ。私はあなたをちゃんと受け止めるよ、焦らなくていいよと、自分に声をかける。
病室の閉塞感には息が詰まるけど、デイルームのカーテンは今日は半分閉めておこう。
こうゆう、小さな小さな自分の声を、しっかりキャッチしよう。
ささやかなものほど、真実であったりするのだから。
2021/09/30
入院 つれづれ日記 その6
ステロイド剤の治療開始してから1週間経った。
最近は動悸や倦怠感で日中も横になる時間が多い。
脚全体の浮腫みが現れてから数日。妊婦なので利尿剤を使いたくない、との医師の判断。下肢のリンパドレナージをしながら、身体をいたわるようにしている。今日は心なしか、昨日までよりも落ち着いている感じ。
入院中、暇を持て余さないようにと数冊の本を持ち込んだ。
今主に読んでいるのは、
「土と内臓 微生物がつくる世界」と、
「i Rest Yoga Nidra」
このタイミングでこの本との出会いは、大きい。やはり、人生すべてが導かれている、と実感する。
前書は、土と微生物の関係や、微生物と私達の心身の密接な関係を示した本。ステロイドの影響もあってか、この間に妊娠糖尿病にも罹患してしまったわたし。入院以前の食生活にはさほど悪くはなかったと自負しているわたしだけど、退院後は、もっともっと気をつけるべきことがある。というか、気をつけるべき視点がある。ヒトマイクロバイオーム、プロバイオティクスなどの重要性。それを教えていただいている。そして、やっぱり、畑作りをしたいなー、と思う(^^)
後書は、ヨガニドラーの実践のための本。
毎日、やりたいと思ったときに、ヨガニドラーを実践し、丁寧に、身体と心と向き合う。これだけで、わたしの根本的な本質は常に健やかで、完全であるという安心感に包まれる。その想いが、わたし自身の身体に与える影響はどんなに大きいだろう。
今日も、一日を紡いでいる。
2021/09/28
入院 つれづれ日記 その5
シャワー浴のあと、ひと息ついてからのプラクティスにて
そこに立った瞬間から、私は守られている、包まれているという実感があった。
私は光のヴェールで包まれていて、周りにも光の余韻が放たれている。
心は穏やか。ただそれだけ。
何も心配することはないよ。との声。
どこかで、このあたたかさ、安心感が長続きしないのではないかという不安が頭に過って、去った。
ただ、それをも圧倒するような深いやすらぎ。
病院という環境にいながら、何も不自由なく、こうして穏やかな時間を過ごすことができているということ。この瞬間に私が在るということ。
OM Śāntih Śāntih Śāntih